初心者オススメの技3選~パスガード編~
パスガード → 相手が足を使ってディフェンスしてくるとこを、上手くさばいて有利なポジションを勝ち取ること。
相手のガードを超えない限り、こちらはほとんど何もできない。
既にスパーリングを経験した人は分かると思うけど、これがけっこう面倒くさい。
1つのパスガードでさえ覚えることが多いのに、基本的には何種類も組み合わせて実践しなければ大抵上手くいかない。
だから前回のサブミッション編とは違って、これから紹介するパスガードは3種類とも7割くらいの練度ですべて覚えて欲しい。
★ニーカットパス(クロスニーパス)
最もポピュラーなパスガード。もう習っている人も多いと思う。相手の胸ぐらと袖を掴んで体重をかけ、膝を突き出しながら滑らせるように相手のガードから抜いていく。
向いてる人:体格・パワーで勝る
メリット:力技で押し切りやすい
デメリット:対処されやすい
動きがシンプルで簡潔な分、相手も反応しやすく対処されやすい。パワーに自信がある人は覚えてすぐ使えるかも。体格で劣る人は細かなポイントを押さえて、プレッシャーをかけれるようにならないと簡単にはいかない。
★ロングステップパス
一瞬で相手の相手のガードを超えることのできる技。ニーカットパスなどが上手くいかない時に一発逆転的な使い方ができる。ニーカットの時とは逆の手で相手の胸ぐらと膝のあたりのパンツを掴み、一気に身体を開いてダイブするように足を抜く。
向いてる人:軽い、スピードで勝る
メリット:ディフェンスされずらい
デメリット:習得が難しい
身につけば強力な武器になる反面、タイミング・位置取り・力の掛け方が難しく、習得にそれなりの時間がかかる。動作が大きくて速さが必要なので、小柄な人や運動神経が良い人は習得が速いかも。
★噛みつきパス(オーバーアンダーパス)
相手の両足を自分の両手で抱えて抑え込み、腹に噛みつくようにプレッシャーをかけてジリジリと横にズレていって足を抜いていく。白帯ではあまり使う人を見ない。
向いてる人:特にない
メリット:相手をコントロールしやすい
デメリット:慣れてる人が相手だとカウンターをもらいやすい
相手の両足を固定してパスを狙っていくので、相手はできることが少ない。時間も稼げる上に、落ち着いて考える時間が持てる。白帯で習得している人は少ない(教わらないからかも)けど、相手の腰をマットと並行にするなどポイントさえ押さえれば難しくない。ただ、色帯や慣れてる人が相手だと、絞め技などのカウンターをもらいやすい。
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以上、3種類紹介したけど、パスガードは数も豊富だから自分に合ったものが他にもたくさんあると思う。それぞれのパスガードは連携しているし、派生が無限にあるから奥が深い。
サブミッションを意識し過ぎてパスガードはおざなりになりがちだけど、しっかり練習すればスパーリングが楽になるかも。
次回はたぶんスイープを紹介するよ。