柔術コマンド

ブラジリアン柔術&格闘技諸々

打撃vs組技

みんな大好き、異種格闘技戦の話。

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アントニオ猪木vsモハメド・ア(1986/10))

 

空手vs柔道 - ボクシングvsレスリン

 

結論から言うと9割右側が勝つ。

 

10回やったら9回、10人ずつの対抗戦なら9人、打撃系の方には申し訳ないけど。。MMAルール(素手、何でもあり)の場合ね。

 

超簡潔に説明すると、打撃が急所(アゴ、みぞおちetc.)にヒットして2,3発以内でKOする確率よりも、相手との距離がつぶれて組技の間合いになる確率が圧倒的に高いから。

 

組技の距離になれば強い打撃は打てないから、相手を倒す術がなくなる。

 

なぜ距離を保つことが難しいのかは謎だけど(誰か科学的に説明して)、これは歴史が証明してきた。

 

 

事例:1

初期UFC(1993年、まだMMAが確立されていない頃)では体格で劣るグレイシー柔術ブラジリアン柔術)のホイス・グレイシーが巨漢のキックボクサーやプロボクサー、プロレスラーを破って優勝する。その後は何年間も、参戦者が柔術を学び対策するまで柔術に勝てるファイターは出てこなかった。

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事例2:

その昔(明治かな?)警察の訓練にどの武道を採用するかを決めるために、対抗戦なるものが行われたことがある。その中で、空手vs柔道の対抗戦が行われた。結果は柔道の圧勝。どこかの記事で知ったんだけど、ソース載せるの時間かかりそうだから気になった人は調べてみて。間違ってたら教えて欲しい。

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※写真はイメージです

 

事例3:

現在のMMAでも、ほとんどのファイターが柔術レスリングなどの組技出身。最近はキックボクシンサーからのMMA転向でUFC王者が生まれたり、かなり増えてはきてるけれど。

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UFCミドル級王者ーイスラエル・アデサンヤ

それでもやはり打撃系ファイターは組技のあるルールに適応するのにかなり苦労している印象がある。

まだMMAが体系化されていなかった一昔前のPRIDEやDREAMを見ると分かり易いんだけど、打撃系ファイターがMMA参戦で何もできずに負けている様子が分かる。

***

 

さっきから必死に組技の強さを認めさせたいキモイ人になってるけど。。

 

だってみんな打撃ばっかりで、柔道?レスリング?それって殴るやつ?って感じで「格闘技=打撃」だし、柔術なんて一般人ではほぼ誰も知らないようなもん。少しでも組技格闘技の存在を知ってほしいし、興味をもってくれたらって思う(特に柔術は怪我も少ないからハードル低いし)

 

僕自身、高校時代に空手をやっていた。それが格闘技への入り口だったし、小・中学生の頃は合気道、大学時代にはMMAのジムでボクシングとムエタイも習っていたからそれなりに知識と経験がある。

 

組技(特に柔術)は安全な上に強い。

 

もちろん打撃も強い。一撃で終わることもあるし、打撃耐性が低いといくら組技が強くても勝てない。現代MMAやるなら打撃は必須だしね(組技の方が優先度高いけど)

 

要はMMAが最強ってこと。