スパーリング命
基礎練はいいからスパーがしたい! という人(特に色帯)は多いと思う。
僕もその一人なんだけど(笑)
だってスパーリングが楽しいし、いちばん上達すると思うから。
でも落とし穴があって、成長が早い遅いってあると思うんだけど、そこには何点か抑えるべきポイントがあると感じている。
自分で言うのもなんだけど、僕のスパーは他の人(何も考えていない人)より有意義な練習になっていると思う。
三つ紹介するね!
★勝ち負けに固執しない
スパー中に一本取った取ってないはぶっちゃけどうでもいい、と思っている。手を抜けってわけではなくて、あくまで試合のための練習だから、相手との実践の中で「トライ&エラー※」を繰り返すことが大事。
※例えば、今日は腕十字をやってみよう、あまり上手くできなかった→腕の引き付けが甘かった→先生に聞くor動画視聴→改善した動きを実践etc.
あと、勝ち負けに固執していると怪我する。タップも遅くなるし、必要以上に極めようとしちゃうから相手にも怪我させる。ほんとなんの得もないからスパーで勝ち負けに”固執”するのはやめたほうがいい。
練習相手もいなくなるし、上達も頭打ちになる。
★極め < ポジショニング
白帯ー青帯くらいまではとにかくポジショニングを意識した方がいい。柔術は一本とってなんぼ! ではあるけれど、一本とるには有利なポジション(サイド・マウント・バックetc.)を取っていることが前提。
あくまで基本的なスタンスの話で、「今日は極めに行ってみよう」「この技やってみよう」って意識・実践内容は都度都度変えた方が断然いい。いつも同じ動き、技ばかりやっても成長は遅いから。
ポジションあっての柔術。僕はMMAから入ったからっていうのもあるけど、最初の2年はとにかく上を取りに行ったり、打撃を意識したムーブをしていた。
でもそれが結局は基礎になって、今は柔軟にいろんなガードや動きができるようになったし、極められるようにもなった(必ずしもオールラウンダー型が良いわけではない)
「ポジショニング」ー意識すると変わるかも。
★相手に合わせる
試合では相手に合わせないじゃん、って思うかもしれないけど、それは違う。
相手に合わせることで相手の動きに敏感になるし感覚が磨かれる。
相手の力(自分よりパワーのない相手、雑な初心者、女性)に合わせて自分の出力(スピード・パワー)を変えること。これを意識してスパーしていると、最初はなかなか自分の思い通りにいかない(泣)
でもそれは、自分の技術がまだまだ足りない証拠。
同じパワーでやれば技術の勝負になる。如何に自分が普段力を使っているか分かる。
相手に合わせて、あえて自分に制限をかけて追い込むことで感覚が鍛えられて、結果、同体重とやったときに差が生まれてくる(けっこうみんな雑だからね)
あとこの(相手に合わせる)スタンスはもう一つ大きな利点があって(もう分かると思うけど)、練習パートナーがより集まりやすくなる。
好かれる、と言ったほうがわかりやすいかも。
まあ舐められたり、たいして強くないって勘違いされることは多々あるけど(苦笑)
そこは重要じゃないからね。
試合に出る人は試合に勝つための練習だし、趣味でやってる人も練習相手に好かれた方が楽しいし上達もする。
てことでざっくりと3点、スパー中に意識するべきことを紹介したけど、僕の主観だしみんなそれぞれスタイルやバックグラウンドが違うから色々研究しながら自分なりにより良い練習ができればいいと思う。
てことで、今日は初めて柔術っぽい記事を書いてみた。